このたび、日本法中毒学会第39年会を、2020年6月5日(金)および6日(土)の2日間にわたり岡山県医師会館(岡山市北区)で開催させていただくことになりました。この歴史ある年会をお世話する機会をいただき、大変名誉なことと感謝いたしております。なお、2020年には、7月24日(金)から8月9日(日)まで東京オリンピックが開催されますことから、混雑を避けるため、年会の開催時期を例年よりも早めに設定させていただきました。また、今回の年会では、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科法医学分野教授の宮石智先生に副年会長にご就任いただきました。年会事務局を当該分野に設け、運営面においてご協力いただくことといたしました。
日本法中毒学会は、薬毒物に係る重要な社会問題(入手・乱用・中毒・自殺など)に学際的に取り組む学会であり、主に法医学(医学)、裁判化学/毒性学(薬学)および鑑識化学(警察)の3領域の研究者で構成されています。今回の年会では、本学会の一層の発展を期待し、メインテーマを「叡智を結集し、法中毒学を新たなステージへ」とさせていただきました。これに合わせ、本学会と日本中毒学会による合同シンポジウムを企画し、テーマを「新興・再興薬毒物中毒に臨む-分析から診断・治療まで-」とさせていただきました。本合同シンポジウムは、第37年会年会長の沼澤聡先生(昭和大学薬学部生体制御機能薬学講座毒物学部門教授)が初めて企画され、今回が2回目となります。一方、特別講演として、埼玉医科大学病院救急センター・中毒センター教授の上條吉人先生に、「中毒医療の最前線」についてお話いただくことにしております。また、招待講演として、川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科教授の保野孝弘先生に、「睡眠研究の最前線」(仮題)についてお話いただくことにしております。さらに、教育講演として、北里大学薬学部臨床薬学研究・教育センター中毒学研究室元准教授の福本真理子先生に、「アセトアミノフェン中毒-歴史的背景と最新の知見-」についてお話いただくことにしております。どうぞご期待ください。
また、前回の第38年会より若手研究者表彰を行なうことにしております。次代の本学会を担う若手の先生方からの多数の発表をお待ちしております。このほか、例年通り薬毒物分析、薬物検査技術や薬物ドーピング、臨床中毒、薬物動態など幅広いテーマを一般演題として募集する予定ですので、日ごろの研究成果を奮ってご発表いただき、技術や情報の交換を行っていただければ幸いです。
会場の岡山県医師会館は、JR岡山駅に直結しており、極めてアクセスしやすい場所にあります。また、懇親会は、JR岡山駅に直結したホテルグランヴィア岡山で行なう予定しておりますので、こちらもご期待ください。第39年会開催時期は入梅頃になりますが、そこは「晴れの国」岡山、晴天であることを願っております。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第39年会 年会長 守屋 文夫 (川崎医療福祉大学保健看護学部保健看護学科教授)